ドメスティックパーティ

KyrieEleison2005-03-07


大阪に父が出張で来ると、父娘水入らずで食事をする約束が、いつの間にか父の会社の人たちがオレもオレもと混ざってのお食事会になる。


ところが、最近かの会社がうっかりクライアントになってしまい、なんだか気まずい。こうなってしまうと、父なんかクライアントの社長だ。

「さっきまでお宅の営業の方が来てくれてたんですよー」とか言われても、なんと反応したらよいのやら。当たり障り無く「お世話になってます」と応えておいた。


父の会社は、皆すんごく仲がいい。休みの日も一緒にゴルフに行ったり旅行に行ったり、会社というか、まるで大人たちの学校みたいだ。男子高校生たちが、放課後や休日も一緒に遊んだりするノリ。そして、うちの父は、その生徒会長みたいな感じ。
うちみたいな、いかにも外資なドライさしか知らないので、ああ言う雰囲気は面食らう。
まあ、一方で羨ましくもあり。


父の同僚のおじさんが、何気なく私が生まれる前の父の話をしたことに、なんだかものすごく不思議な感じがした。
そうなんだ。この人たちは私よりずっと長い年月長い時間を、父と過ごしているのだ。
血を分けた私よりもずっと。


終身雇用が当たり前の企業の、穏やかな余裕と長年の付き合いで固められた結束が、物珍しく新鮮で、古き良き日本のメーカーの姿を見た気がした。


しかし、日系はやっぱ福利厚生が充実してるよな。





※写真は父が出張先から突然送りつけてきたもの。