2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

避暑地の水

今年の夏休みは、弟を含めた家族四人揃ってリゾートホテルに三泊四日v …みたいなメールが父から来たのだが、血の繋がった三十女と二十八男が、閑静な避暑地で両親と三泊も何をしろと。ムダに家族の絆が強まっちゃうよ。

透ける裾を揺らす

珍しくスカートをはいて会社に行くと、案の定みんなに珍しがられた。考えてみれば、スカートをはいたのは今年初めてだ。デスクの下にもぐってケーブルをいじったり、各種OA機器をセッティングしたりと機械仕事が多いので、実用本位の格好ばかりしていた。す…

花腐

高温多湿の風が吹き荒れ、オフィス前で新装開店した料理屋では、せっかくの花輪がすっかり萎えて色褪せていた。 あれはあれで、時間を進める作用だな。これが冷気なら、時間の進度は緩やかになる。

On Earth as it is in Heaven

通院のために早退する。 16時を回ったくらいではまだまだ日は高く、すっかり夏の日差しとなった陽光の下で見る街は、不思議と眠たそうに見える。電車の窓から見える景色が鮮やかで、ほとんど乗客がいないのをいいことに窓にへばりつく。 視界に広がる緑の…

To love somebody equally

天気がいいのであちこち出歩くつもりだったけれど、暑かったので結局家でだらだら過ごす。 いやまぁ、たまにはこんな休日も必要だ。 私の部屋には風の通り道があって、そこにクッションを積んで横になる。 ケルト音楽を聴きながら、風に膨らむカーテンを眺め…

葬列の街

朝から、予報どおりの快晴。 洗濯をしながら、VAN HALENを聴いてテンションを上げてみる。エディのギターは最高だ。 ファーストアルバムでぶちかましたEruption(暗闇の爆撃)は、まるでバッハのオルガン曲。彼の領域がクラシックなら、間違いなくヴィルトゥ…

影は溢れ

街に人が多いと思ったら、給料日の金曜日。 高温多湿で膨張したような上空に、人々のバイタリティが渦を巻く。 今日は一日機械仕事で、しかも待機時間が長くて疲れた。 読み込みを待っている間、近くの席の同僚と世間話をする。あまり社内の人と交流を持たな…

地に満ちて地を統べよ

うちのオフィスでは、わりといつも妊婦さんがいる。 現在の妊婦さんは私のひとつ上で、今回が二人目だ。5カ月の日に日に大きくなるお腹で、毎日通勤している。「性別もうわかった?」 「まだなのよ。早く教え欲しいんだけどこの子ったらもったいぶっちゃっ…

OU812?

久しぶりに、残業なしで帰途に着く。 夏至を過ぎ、見上げた空は未だ陽の傾くようにも見えず、雨上がりの洗われた空気越しの空色が、水田に鮮やかに映る。眼下に広がる田園地帯は整えられた畦に縁取られ、まるで無数の空の絵を並べたみたいだ。 いい加減仕事…

血液の表皮

金属と言うのはかくも容易に皮膚を裂くものなのだ。 具合の悪い鍵を直しただけなのに、手元が狂って血塗れだ。わぁ、おまけにこの指オフィスの指紋認証登録している指じゃん! 仕事するなってか?!

夏至南風

高温多湿が日本の夏至。 しかも会社の付き合いで飲み会。 せめて心の中ではあの透明な夜の光を。

音楽連鎖

キュートでエキセントリックなおしっこちゃんhttp://blog.so-net.ne.jp/osikko/よりmusical batonなるものが。 ●Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) 約9G。2000曲程度。 ●Song playing right now (今聞…

キミは天使

ここ数日、VAN HALENの初期のPVを立て続けに観ているのだが、なんだあのエディのカワイさは!まぁ彼はギターの天使だから仕方ないのだが。 二十代のエディは童顔!華奢!そしてあのちょっと白痴っぽいとろけるような笑顔! 野獣リー・ロスも霞むね。 いやー…

誰かの願いが叶うころ

悪意のない裏切りに遭ってしまうような、そういうツイていない日って言うのはやっぱりある。 そんな日ばかりじゃないってわかっていても堪えちゃう自分のひ弱さを、久しぶりに自覚する。

凍れる音楽

金曜日は、会社のオネーサンと二人で紀伊山地の龍神温泉というところに行ってきた。日本三大美人の湯と謳われる、山深い隠れ里。 数ヶ月後には結婚して故郷の北海道に戻る彼女は、このところ休日ごとに近畿各地の「行き残し」を巡っている。私もしばしば、お…

膨張する大気

ようやく陽のあるうちにオフィスから出られるようになった。 雨の気配はあるものの、気温は高いまま。こんな日は、街に海の匂いが届く。

神に非ずと

二週間ほどの間、寝るためだけに家に帰り気がつけばまた会社で仕事をしている、という学会前の大学院生のような生活が続いた。忙しすぎる。 仕事もようやく落ち着き、来週からは何とか陽のあるうちに帰れそうだ。とはいっても、夏至の近い時季。日没が遅いだ…

雨上がりの朝

冷たく濡れた大気と、木の匂い花の匂い。 雨に洗われた世界には、こんなにも多くの気配が息づいていることに気づく。