2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

郷愁と愛着のあいだ

役員と顔を合わせると、挨拶のように本社に来いと言われる。 確かに関東生まれの関東育ちだ。故郷に帰りたい。 が、関西で十数年かけて築いたものもある。 キャリアを考えたら東京だが、生活の質を考えたら関西だ。私はここで、あの空を、あの風を、あの夜を…

心に剣を持つモノ

かつて、私にとって他者とは災厄でしかなかった。中でも、私にに関心を持つ者とその感情は。 だが、自分と同様に悩み苦しみ、その発露として差し出されたものに、受け入れないまでも労る気になった。 なにものかに対峙する、その勇気や強さ、あるいは誇り高…

不謹慎な危惧

人身事故で遅れた電車がホームに入って来るたび、車体が真っ赤に染まってたらどうしようとか思う。

眩しかったから

朝から変に光が強い日。 陽射しが、と言うほどその光には温もりもなく、ただ眩しい。 目を開けていられなくて、思わず俯く。 可視化された絶対善とはこういうものだろうか。 なんて。

地上に別れを

ここ数日の気温の変化に身体がついていかず、久しぶりにアレルギーが出て発熱した。喘息の兆候だ。 ぐるっと今日のスケジュールに頭を巡らすも、研修と会議と懇親会。 休んでやることにした。 駅からマイクロバスに乗って、市民病院に。 去年郊外に移転した…

夜の幸福

それは、ケースいっぱいのサルタナレーズンであったりする。

あやまち

新卒の女の子がどうしても「団塊」を「だんこん」と読み間違えるので、オネーサンはドキドキしてしまうことヨ。 読書離れとかパソコンの普及とか事情はあるだろうが、若いムスメがそんな間違いしちゃダメだ。まあ、私も「断食」を「だんしょく」と読みがちな…

緑の森

何も感じられなくなるくらい、忙しい日が続く。 効率的に生きるためには、感情活動が最小限に抑えられるものなのだとおもう。実際、この二週間ばかり、何をしたかほとんど覚えていない。仕事と、仕事の成果が累積されてゆくばかりだ。 せめてもと、天気の良…

EARLY BIRD

朝の7時から、駅前では市長選の候補者が街頭挨拶。 とびきりの笑顔で謙虚に頭を下げてるけど、ああいう人たちが当選した途端ふんぞりかえるのは、どういう心境からなんだろうな。

蓮と水と

いつも通りかかるデパ地下に、和久傳が入ってたなんて! これでいつでも「西湖(私が最も美味しいと思っている和菓子。蓮粉の餅)」が食べられる! ハラショー!

光透かすその色は

今年の春夏は好みのテイストが流行で嬉しい。 が。 ビジネスユースではないんだよな当然のことながら。休日に楽しむのみだ。残念だが。

BLOOMING ROAD

定期通院の為に、午前休を取る。いつもより二時間遅く家を出て、近所の病院へ。自転車でゆっくり通りを抜けると、様々な花の気配がかすめる。 蜜柑の白く小さな花から漂う、すっきりと甘い香り。藤やスイカズラの、白金の蜜を思わせるトロリとした匂い。桃源…

遅れてきたから

母を目の前にして母の日のプレゼントを選ぶのも気恥ずかしく、結局今頃になって百貨店をうろついてみる。 茶道懐石を教えているので料理道具をと思い、包丁売り場で悩んでいたら、不審そうに窺われたりする。違うんだプレゼントなんだと心の中で意味も無く弁…

花咲ける午後

今年のGWは、5/2の出勤日を挟んで前半後半をそれぞれ楽しんだ。 前半は、恋人と奈良の古寺巡り。お決まりのコースではあるが、季節により時刻により、まったく違う様相が見られる。何度行っても良い。 人気の絶えた、夕刻の室生寺や多武峰。斜陽に眩む、新緑…