2007-01-01から1年間の記事一覧

ソラトブ

台湾からノースウエスト航空機に乗ろうと思ったら手に持っていた空港免税店で買ったマンゴープリンがセキュリティーチェックに引っかかった。米系航空会社は厳しいと言うが、おまえらはマンゴープリンの何を恐れているんだ!と問いたい。 先週は韓国に行って…

荊の骸

目が覚めてからずっと偏頭痛に苛まれるも、午後からの五時間に及ぶ管理職のブレインストーミングをギリギリ正気を保って終える。これ、素人だったら失神してるな。しかし、私は頭痛のプロなのです。 新しいプロジェクト立ち上げのため、いろんな人と調整が必…

隣接地

このところ癖のようになった目眩に悩まされて、会社を休んでみたり出社しても生命活動を最小限に抑えたりして過ごしている。 季節の変わり目に本当に弱くなった。 今日は朝から、部下の身内に不幸があったと連絡があり、気の毒で言葉も出なかった。ずいぶん…

まだ知らないの

会社帰りひとりでてくてく歩いて、ヱヴァンゲリオン新劇場版を観てきた。結局劇場版は全部なんだかんだで映画館で観てる。 全編通してそんなにのめり込んだわけではなかったけれど、これもひとつのモニュメント。見届ける意気込みで。初めて観た時から、「こ…

秋味

会社帰りに難波で髪を切りに行ったんだが、サロンの中も帰りの電車もみんなだんじりの話題で持ちきりだ。この三連休がそうらしい。 南大阪の男たちはだんじりのために離婚したり、大学留年したりするらしいよ。さすが命かけてるだけあるね!私はといえば、連…

きかいのおしごと

金曜日。 久しぶりに機械仕事が多く、いらいらしたついでにフレックスで帰って、そのままヤマ○電機でノートパソコンとデジカメ買っちゃった。いや、どちらも二年くらいずーっと買いたくて、でもスペックとか金額とかデザインとかでウジウジ悩んでいたんだけ…

みなさまの

会社の後輩が、数年前に一緒にラーメンを食べに行った際に先に食べ終わった私が彼女を置いて帰ったことをいまだにネチネチと責めるのだが、私はわりとそういうことをしがちであるにもかかわらずみんながそれでも私の友達でいてくれることに感謝しきりの今日…

銃を櫂にして

ずいぶん間を空けてしまった。 この三ヶ月、私はといえば人と眼を合わせずに朗らかな日常を送る術を習得したり、夕焼けも見なかったり、ぐるぐる同じ場所を回ったり、かと思えば自棄酒と同じくらいの軽薄さで身投げできそうになっている。しないけど。 要は…

蜩の声も絶え

自分が何者でもないつまらなくありふれて薄っぺらな小さなものになっていく感覚を、私はまだ覚えているだろうか。 あるいは、それすら喪ったのだろうか。 本当は、郷愁の中に在れば幸福だった。 世界は強烈な色彩に彩られ、光は眩しく、闇は澄んでいて、笑い…

晩夏のプラットフォーム

18:30の駅のホームに電車を待って並ぶのは、大半が半袖シャツのオジサンたち。上着は持たなくても良いみたい。みんな同じ世代で、みんな同じ体格。同じような仕事をして、同じ時間に並ぶのか。 若い世代はまだ働いている。当たり前のように残業中。女性…

家族の定義

お盆休みは実家に帰省するが、弟とは休暇があわず、会えないらしい。その旨を知らせて寄越した弟のメールには、「アタシたちっていつもすれ違いネ」とのメッセージとこの写真。 会えないのがホントにザンネンだ。

遠い雷鳴

今日は忙しかったので、ネットでニュースなんかをチェックしながらデスクでランチ。 ルワンダでは、死刑の廃止を決定したそうだ。 あれだけの大量虐殺が行われた国で、どのような論理で死に依らない贖罪と赦罪が為されるのだろうかと驚いた。一人二人の死で…

陸のごちそう

7月最終日。 業績の思わしくない締めではあったものの、8月下旬の東京出張がなくなってハッピー。 帰りにデパ地下で、今月もお疲れ様でした自分!とばかりにご褒美ホルモン。モツ山盛り! あと豚バラと豚トロな!モチロン塩ダレで!夏バテ気味で野菜とか豆…

避暑地のネコ

明け方の激しい雷雨で、少々寝不足。おまけに気圧が安定しないせいか、吐き気と眩暈が。 土用の丑の日なので、ランチはデパ地下のウナギ弁当。 「吐き気が」とか言っている割には、がんばって食べた。 ウナギ好きだもん。 土曜日は暑かったので、避暑に高野…

逆巻く水

仕事を終えてカップを洗いに給湯コーナーに行ったら、息を飲むほどの夕景。 壁面総ガラスの大窓に広がる大阪平野の眺望は圧巻で、生駒山系に映る残照の中、ゆっくり高度を落として行く飛行機の光を、同僚と声もなく見ていた。 人の造りし瓦礫の、それでもこ…

アンダーウォーター

この二週間ばかり予定がぎっしりで、独りの時間が取れないでいる。 昔からこういう状況に弱い。人や物事を受け入れる余地が徐々に狭まる。 こんなに細分化された世界で、小さな事に捕らわれて遠くて大きなものたちを忘れていく喪失感。 世界が無彩色になって…

土地の遺伝子

先週末北海道行って来ました。一泊二日で。結構ハードだったけど、やれば出来るもんです。 飛行機乗ったし。(←ヒコーキ好き) かの北の大地は初上陸だったけど、なんかすべてがデカい。 木とか草とか、なんであんなに大きく育つ?広いから? 生えている植物と…

地表の払拭

梅雨入りしたのかしていないのかわからない程度に雨は降り、止んでは真夏の空を呼ぶような。 今週末は元同僚と別の元同僚に会いに行く。北海道まで。初上陸。ついでに富良野美瑛の美しい風景を見る。 久しぶりに旅らしい旅。全く知らないところ、知らない文…

オイスター・オールスターズ

今月に入って三回もオイスターバーに行って生牡蠣を貪っている。 私は生魚が食べられないことで有名なのでみんな訝しむのだが、私だってなんで牡蠣だけ生でもって平気と言うかむしろ大好物だったりするのか全くわからない。 しかも、生で食える動物性タンパ…

この空を継ぐ者たち

身に沁み込むように静謐な音を聴いて、ようやく自分の輪郭を取り戻す。 季節の底辺から、ようやく朧な光を捉えるようにして、遥か頭上の水面を仰ぐ。 かつて世界は、濃硫酸のように私の精神を焼き、爛れた皮膚で一切に触れなければいけない地獄のようなもの…

たぶん西に行き過ぎた。

相変わらずぐだぐだ身体を壊して、 こんな五月晴れの日々に会社休んで割れそうな頭を抱えて七転八倒しています。 シャワー浴びようとして風呂場で眩暈を起こして倒れ(もちろん全裸)、「負け犬の末路?!悲惨!32歳独身OL孤独死!」とか不本意な見出しが脳…

木の芽どき

半月ほどぐだぐだ身体を壊していたが、ようやく調子が出てきた。例年わりとこの時期は不調がちだが、今年は特に酷かった。仕事が一段落したことによる逆説的な閉塞感とかつまらなさも原因のひとつ。それでも、今日まるで進路相談のようにして上司に相談した…

あの木立のなかに

GWは信州蓼科に、会社の後輩二人と女子三人旅。 両親とは何度か訪れているが、若い女子と一緒だとアクテビティが全く違って面白かった。トンボ玉なんて、親と一緒だったら絶対作らない。 高原リゾートと思って相応の格好を用意したが、高地は未だに残雪の…

ボクには声が、キミには名前が。

「今夜のデートはキャンセル」との旨のメールを恋人から受け取り、朝からがっかりしていた一日。 先週から体調を崩したままイマイチ本調子でないにもかかわらず、四月の締め日で週末で業績は惨憺たる有様で、個人的には珍しく大きめなミスを二つ起こし、トラ…

おみやげのひ

帰り道の地下街。 シュークリームとかみたらしだんごとかプリンとかのスタンドショップでは、今日に限ってどこも行列が出来ている。 きょうはおみやげのひ?。

末期の夢を水で薄めた

風邪と言うか咽頭炎高熱を出し、その後気管支炎を併発し、月曜から二日も会社を休んでいる。つまり、土日を合わせて四連休だ。 先月も同じ症状でダウンしたばかりだ。もともと呼吸器系は弱かったが、このところ本当に弱い。GWくらいまでは体調が安定しないの…

やすらい花や

花冷えと言うのか、1日で気温が10℃も下がっている。おかげで花は保つが、体が保たない。忙しい時期だというのに、体調を崩してしまった。 世間と同様、うちのオフィスにも新卒社員がやってきた。四十名。大層な熱気だ。 若いって良い。というか、元気なの…

うらら

研修やら会議やらで、休日の結構な時間を裂かれている。読まなければいけない本や書かなければいけないレポートなんかが絶えることなく、なんだか学生に戻ったみたいだ。 それでも、大学院の頃よりずっと楽だ。よほど表層的なことでこと足りる。会社員て単純…

つづくみち

2月半ばにオフィスが移転して、前後は慌しい生活を送っていたが、ようやく落ち着いてきた。新しいオフィスにも通勤ルートにも慣れてきて、新しさを楽しめるようになってきた。大阪の中心地なので、ランチにデパ地下めぐりをしてあちこちのお弁当を食べ比べて…

飛来香

ゆるんだ朝の空気。山の端を染める朝焼け。鳥の声。 春のはじめの朝。 早々に暖まる日差しにネコたちが起き出して、いつもの家の前でごはんの催促をしている。 少し痩せた私の膝。スーツの隙間。 斜面に咲く水仙の匂い。 こういうものたちをひとつづつ数えて…