千早ぶる


 最近メガネっ娘である。

 …というのも、年明けから役員より押し付けられたWeb作成のために朝から晩までモニタを凝視する日々が続き、瞬きするとコンタクトレンズが落ちるというかどのドライアイに陥ったための苦渋の選択。労災申請したいくらいである。
 メガネはレンズに酔うのでほとんど使っていなかったが、新調しためがねは視界にゆがみが少なく、セルフレームも軽くて違和感が無い。
 気をよくして、以来メガネで過ごしている。

 メガネだと顔が半分隠れるので、化粧していなくてもバレない。
 そして、顔が半分隠れたせいか、みんな「メガネの方がいい」って言う。
 顔が半分隠れたせいか、最近なんかモテる。

 顔が半分隠れたせいか。
 そーか。


 しかし、Web作成も本日をもって一応完成となり、役員に投げ返してやった。あとは向こうのジャッジを待つだけだ。おかげで、テスト期間終了後の高校生の気分を味わっている。
 自分へのご褒美として、今日は少しだけ仕事を早く切り上げ、19時前には会社を出た。
 …ココロザシが低すぎて泣けてくるな。


 このところあまりにも忙しくて仕事以外の物事を考える余裕がなく、こうなると容易にアパシーに陥るタイプなのだが最近なんとか回避する手段がわかってきた。
 忙しいときほど、本を読んだほうがいい。

 忙しくなると、外部からの情報を摂取する機会も失われる。それが、アパシーに拍車を掛ける。刺激がなくなるからだ。
 家と会社の往復の日々にも、電車の中で本を開けばそこに別の世界は展開する。他者の言葉が、感情が、想いがある。

 私はあまり小説の類は読まないが、というか本自体をあまり読まないが、それでも最近は一週間に二冊程度は読むようになってきている(通勤時間が長いので)。

 同じ環境で同じ反応をするばかりでは能が無いからな。忙しくても心は亡くさない。そのための工夫をする。わりと成功だ。


 最近の関心事は、アメリカだ。
 国家としては大嫌いだが、時に意外なほどの健全性も持ち合わせている。これが、大きいと言うことなんだろうな。多様性が多様な個体の総体なのだ。



 しかし、食事の摂取が上手くいかなくなるクセだけはどうしても治らない。これはどっちかと言うと生まれつきだな。赤子の頃から乳を飲まない子だったそうだから。おかげでこんなに小さく育ちました。
 最近は、玄米食と、数年前に母から誕生日プレゼントに貰ったカッコイイ(?)ミキサーで、何でもかんでもジュースにして流動食の生活。世界も流転するしな!

 ジュースにしたら、バナナも大丈夫になった。あれは食感が嫌いだったのかな。好き嫌いがひとつ減った。
 まぁ、それでいいや。