豊穣の大地

ようやく光回線の工事を完了した。
四月に申し込んだまま、工事日程が合わずに今までかかっていたのだが、やってみれば意外とあっさり終わるものだ。一時間ほどで線を引いて機材を設置して、業者の人は帰って行った。その後、自分でいくつかの設定をして、無事開通。うん、なんとなく早い。

部屋に工事の人が入るからと、さすがに朝からテーブルの上なんかを片付けたりしていたのだが、山積みの雑誌の間に半年前の書類とか郵便物とかが挟まっていて、ちょっと自己嫌悪。全然ちゃんと生活できてないな、オレ。
CDプレーヤーも壊れたままでろくに音楽も聞いていないし、食欲なくて食事も疎かだし、読んでない本もいっぱいあるし。
そら体も壊すわ。

豪雨が去って、まだ八月というのにずいぶん気温が下がってしまった。すっかり秋めいて、半袖では肌寒いのでカーディガンを羽織る。
母が玄米珈琲なるものを送ってきてくれたので、試しに淹れてみる。コーヒーは苦くて飲めないのだが、これはちょっと深煎りの焙煎麦茶みたいな感じでおいしい。豆乳とか入れてもよさそうだ。それに、体が温まる。
冷めないように魔法瓶に入れて、ちびちび飲んでいる。

居心地のいい場所をきちんと作っておかないと、私みたいに内向的な人間はすぐに参ってしまう。
メンタルなことに原因を求めるのが嫌いなので、ストレスとかなんとかあまり考えたくない。だから、そういう原因分子は最初から排除しておきたい。
強い人間なわけじゃないくせに、強がりたがる人間なのだ。そのくらいの自己管理はしておかないと。

この週末、恋人は出勤なので一人で過ごす。
夏の終わりの区切りとして、きちんと暮らしを立て直そう。