オキシゲン

KyrieEleison2009-01-12

極寒の三連休。
ふとした拍子に空を見上げると、雪が舞っている。


人命にかかわることが近しい場所で頻発していて、少し戸惑っている。
人の死が、身近になる年齢になったということだろうか。


なんとなく、原点回帰というかそういう気分になって、そうなると還る場所というのは音楽と詩になるようで、十代の頃に聴いていたり読んでいたりしたものを引っ張りだしていたりする。


あの時、新しい暮らしを始める土地に持っていったものは、数枚のCDと数冊の詩集だった。
それが、私のいのちを燃やすもの。


別離を、いつも覚悟しているのは、ごく幼少期からの癖だった。
私は幼いころより喪失を恐れていて、次に、そのことに対する耐性を身につけようと生きてきたのだ、恐らく。失う前に去ろうとしたのも、きっとそういうことだった。被害者になる前に、加害者になることを選ぶようにして。


私が置き去りにしたものたちは、いまもなおそこで生き続けているだろうか。
私を覚えているだろうか。


私を、許すだろうか。