春待ち戦争

KyrieEleison2009-01-22

三月の三連休に父と弟と三人で韓国旅行にすることになったのだが、なんだそりゃ。


本当は父が母と行きたかったらしいのだが、母はほかのお友達と釜山に行くそうで、仕方ないのでわれら不肖の姉弟に声がかかった次第。
何をしに行くのかと問えば、「トルハルバン」という韓国料理の店の前とかによく立っている石のオッサンを買いに行くのだとか。実家の玄関先に、信楽焼の狸よろしく置くらしい。うち、茶室もあるような和風家屋なんだけど。意味がわからん。
まぁ、機会があればどこにでも行きたいので行きますが。



会社では早期退職を募って人員削減を図っている真っ最中で、なんだか落ち着かない。
仕事なんてあるだけ幸せだ。働けるということは、幸運なことだ。働いていればいろいろな思いをするけれど、やっぱりそう思う。


遠い国で、仕事を失って住む所や食べるものに事欠いている人たちが、それでも一様に「食べるものをください」じゃなくて「仕事をください」というのを見た。それは、人の尊厳を支えるものだからだ。衣食住をただ与えられるだけではダメなのだ。
人には、何かを生産したいという欲求がある。たぶんそれが人を生かすものなのだろう。
形あるものとは限らない。けれど、そうやって自分がこの世に存在したという何らかの証を、遺さずにはいられないのだ、きっと。


飽和状態だった頭に、冷水を浴びせかけられたような感覚は、それでもいい機会だったかもしれない。