花盛りの森

KyrieEleison2009-04-20

天気が良いので、散歩ついでに電車に乗り込んで、恋人の住む街に出かけてみた。
彼は休日出勤中なので、仕事が終わったら合流しようと伝えて気の向くままに散策する。


下界とは一ヶ月季節の違う山上の街では、とうに散っているはずの花々がいままさに盛りを迎えたところ。
夏には蛍の見れらる沢が流れる公園を通りかかると、ベンチがちょうど木陰になっていたので、しばし昼寝を楽しむ。
木と水の音。鶯の声。時折キツツキが木を突く音が響く。
眠るように、緩い風が通る場所。


こんな休息、院生の頃は日常だった。
研究の合間に裏山に登って野イチゴを摘みながら散歩したり、ふかふかのクローバーの絨毯に寝転んでミツバチの羽音を聞きながら雲を眺めたり。


それが、今ではあの都会に。
だから、少々変わってるとか言われるのは仕方ないのだ。だって、みんなと基盤が違うんだから。


気が済んで歩きだしたら、この街に残った大学院の同期とばったり会った。
前に会った時より健やかな感じがした。良いことだ。
私が相変わらず気ままに暮らしていると言ったら、「まったく前世でどんな徳を積んだらそんな生き方が許されるんだ」と言われた。私はキリスト教徒だから前世とか関係無いんだけど、そういう考え方もあるんだな。
そーか、徳のなせるわざか。ありがとう前世の私。


久しぶりにリフレッシュ。やっぱり自分の足で歩いていろんなものに遭遇しないとだめだな。刺激を受けないと五感は退化する。


陽気も良い季節だし、きちんと外に出よう。