血と水とを

血塗れハムスター

教会に来ている小学生が教えてくれたのだが、ハムスターに肉を与えると、血の味を覚えるのだそうな。
「だから、ハムとかソーセージとかは食べさせたらあかんねん」
おねーちゃんは、消化機能的に駄目だと思っていたよ。ひまわりの種とか菜っ葉とかしか食べられないのかと。むしろお花とか喜んではむはむ食べるくらいな稚いいきものかと思っていたのに、その気になれば肉食するんだ!あんな愛くるしい姿をして!萌!
しかし、ネズミって何でも食うもんな。ハムスターだってポテンシャルはあるわけか。


ところでその小学生、フィリピン人と日本人のハーフなので家庭内では日本語(関西弁)・英語・タガログ語の三か国語が使われており、10歳にしてなんとトリリンガル。俺なんかせいぜい日常会話程度の英語しか話せないのに、やはり環境が人を育てるな。
また、フィリピン人のお母さんがあちらの人らしいオープンな愛情表現をするらしく、本人を含めた兄弟たちの愛情表現も大変ストレート。保育園児の弟とちょっと遊んであげたらすっかり懐かれてしまったのだが、その子が私をこう呼んだ。
「だいすきなおねーちゃーん!」
わーナニもっかい言ってー!
フィリピン人は人間関係が濃くて愛情深い人々だそうだが、こういう修辞もベースにあるんだろうな。言葉は人とそれに伴う関係性を作るものだ。モテる奴は、ホメ上手だしな!
翻って、私は人を褒めるのが下手だ。減るもんじゃないから褒めたらいいのに、褒め言葉が浮かばない。ほめボキャブラリーが貧困なのだ。こういうのも環境かなー。確かにあまり褒められなかったし。つーか、褒めてもらえるような子じゃなかったか。
私の恋人は、よく人を褒めるのだ。というか、人の良いところを見つけるのが上手なのだろう。私なんぞいつも可愛いだの賢いだの今日は綺麗だねだの口を酸っぱくして甘言蜜語を弄されており(形容矛盾)そういうところは処世術としても是非とも見習いたいと思っているのだが、残念ながら私は物事をネガティブに捉えることばかりでせいぜいできることと言ったら「裏切られた際の覚悟」だけだ。うわー人として貧しすぎるー!


もっとこう、プラスに積み上げる感じの生き様を目指そう。
とりあえずGWまでな!