傷を見せて


なんとなくヘコんでいた一週間。生理前はなんか落ち込みやすいな。まぁ、大仰に悩んだりしたところで所詮はホルモンバランスのせいです。…なんてちょっとした純粋理性批判


恋人が職員旅行で有馬温泉と神戸に行ってきたと言って、お土産に元町の中華街で買った台湾茶を持ってきてくれた。封を開けた時から、お茶とは思えないような甘い匂い。台湾のお茶は、高山で採るから甘みが強い。沸騰した熱湯で茶器をきちんと温めて淹れてみたら、バニラのような香りが立った。
こんなにゆっくりとお茶を飲んだのは、久しぶりだ。



包帯クラブ [DVD]

包帯クラブ [DVD]

石原さとみ柳楽優弥のW主演。
痛みの記憶が残る場所に、包帯を巻いて手当てする。人の痛みや自分の痛みに過敏で、傷つくことや傷つけることを強く恐れている。かつて受けた傷からまだ血が流れ続けていて、それを止める方法がまだわからない。
大人になると、傷ついたり傷つけたり、それを埋め合わせたり克服したりすることができるようになってしまって、その繰り返しの中で傷そのものが日常になってあまり重要なことではなくなってしまう。慣れてしまう。けれど、これはまだそれができない、青少年たちの物語。
擦れているようで柔らかい、ナイーブな思春期を、二人は上手に演じていた。公開当初はあまり注目していなかったけれど、良い映画だ。柳楽優弥は「少年」のイデアとして出現し、その後はその少年らしい不器用さを持て余して成長に苦労している感じだったけれど、それでもいい作品を選んでいるように思う。変に小器用な役者にならないように祈っている。


今週は、オフィスの工事であちこち片付けたりしなければいけないので、体力的にちょっと大変そう。でも、それが終わればシルバーウィークだ。
恋人の家で、庭いじりなんかをしながらゆっくりしようと思っている。