ポケットに

KyrieEleison2009-11-29



香港から帰った途端、冬のボーナスはゼロになるとか部署の人員削減とかが通達され、おまけに日本の寒さに風邪がぶり返し、わりと散々な目に逢っている。本日は日曜出勤させられてたし。
もーやだー。
幸か不幸か私は削減対象外だったけど、せっかく絶妙なバランスで成立した現在のチームがまた崩壊してしまうのが悔しい。一緒に頑張ってきた仲間が切られてしまうのだ。それも、本人の責ではない理由で。それでも、彼女達は静かにそれを受け入れ、身の処し方を決めている。私だって、いつそうなるかわからない。その時のための準備は進めておこう。


なんだか風邪がいつまでたっても治らず、二日前からまた37.8℃とかの熱が続いている。かといってこの月末の忙しい時期に休むわけにもいかないので、適当に見切りをつけて出勤してしまっているが。だから治らないのかな。でもどこが痛いわけでもないし、ちょっと熱が高めでだるいだけだし。
晩御飯は身体を温めようと、サトイモとかキャベツとかあり物でポトフを作った。粒マスタードをドベッとつけて食した。うまうま。


香港で購入した膏薬の類が、意外に活躍している。タイガーバームが有名だが、それに類する膏薬がたくさんあって、パッケージもレトロでかっこいいので、何種類か買って帰ったのだ。
白花油とか保心安油とかいう商品名で、おおむねミントオイルをベースにして、シナモンとかラベンダーとかレモングラスとかユーカリなんかのオイルからできていて、要はハーブのレメディみたいなもんなんだと思う。どれも『虫さされ・筋肉痛・肩凝り・鼻詰まり・頭痛・腹痛・吐き気・めまい・乗り物酔い等に効く』、つまり何にでも効くので、香港では家庭の常備薬になっているようだ。オイルタイプとバームタイプがあって、大きさもさまざま。リップクリームの容器のふたほどの小さなパッケージもあるので、化粧ポーチやポケットに入れておける。
私も唇が乾燥で荒れやすいので、気がついたときに塗っているのだが、一度塗るとビリビリするくらい効いている感じがして、半日は唇が乾かない。また、帰りの飛行機は日本側が雨天のため結構揺れたのだが、少し乗り物酔いし始めたところで鼻の下に塗ってみたら、スッと酔いが収まった。
今現在も熱っぽい(というか熱がある)ので、オイルタイプのものを首に塗ってタオルを巻いているのだが、発熱時の背中から首の強張った感じが解消されるし、鼻の通りも良くなっている。
まったく、大した効果なのだ。もっと買ってくればよかった。
香港では、「風邪のひきはじめに」とか「咳が出たら」とか「喉が痛いときは」みたいな商品がいっぱいあって、香港人て風邪をひきやすいのかなぁなんて思ったりもする。しかも、どれもよく効くし。
また、漢方茶のお店が街のあちこちにあって、店頭で何種類かのお茶を煎じて売っているのだが、みんな日常的に風邪気味とか胃もたれとか体調に合った効能のお茶を買って飲んでいる。金融街のビジネスマンも、ランチの後まるでスタバのコーヒーのように利用している。駅ナカのジューススタンドみたいな気軽さで漢方茶が飲めるのだ。あれはいいなぁ。もう、香港住みたい。
私はわりとせっかちなので、あの街のスピードも性に合っている。


さて、明日は月末だ。
ここから怒涛の忙しさになるぞ。