海と山の間


白浜アドベンチャーワールドに行ってきました。
どこから行っても遠い南紀にありながら、動物園(含サファリパーク)・水族館・遊園地の三つの機能を備えた複合施設。しかも、上野動物園にすらいないパンダが6頭もいるパンダパラダイス!パンダの繁殖施設としても中国成都のパンダ繁育研究基地に次ぐ実績を誇り、ほぼ二年ごとにパンダが生まれているのです。中国成都以外で二年に一度子パンダが見られるなんて僥倖、世界でもここくらいです。


これまでも何度か訪れたことがあるのですが、人気の少ない冬の寒い朝にパンダエリアでまだ元気なパンダを舐めるように眺め、やがて電池が切れたように彼らが寝てしまう頃には一通り園内をさらって昼頃には帰るというパターンだったため知りませんでした。こういう施設で楽しむには盛況感も大事!パンダの帽子をかぶった子供を微笑ましく眺めたり、シロクマの帽子をかぶった彼女を連れたカップルを生温かく眺めたりしていると、いやがおうにもテーマパーク気分が盛り上がるってもんです。いままで人混みを避けすぎてました。
サファリゾーンも、三両仕立てのバスで回れたり、カートやジープもありますが、自分の足で回ることもできます。1.5Kmのこのコース、はじめて歩いてみたんだけれど、ゾウとかキリンとかさわれるくらい近くまで行けて、ガチャポン式の餌を買って餌やりできるし、楽しすぎる!




歩いてると、コース上にインパラとかピョコピョコやってきたりするし、バスに乗ってたらわからなかったにおいとか声とかの臨場感が半端ない!もちろん、猛獣ゾーンはフェンス越しとか高いテラスから望遠鏡で見るとか、来園者の安全は保証されています。
ちょうど夏日で、冬場はいまいち動きの悪かった動物たちも元気だったのも良かったです。
ほかにも、動物とふれあえるエリアも広くていろんな種類の動物が間近で見られるし、


バンドウイルカとかゴンドウクジラが惜しげもなく出てくるショーとか、演出も凝っていたし頭数も多いからすごい迫力だし、


うっかりしているとペンギンが行列で散歩しているしで、オンシーズンの休日に行くとほんとあちこちでひっきりなしになにかやっていて油断ならない!
また、バックヤードツアーとかもバリエーション豊富で充実しているし、園内は完全バリアフリー。子供から大人まで、むしろ大人の方が楽しめるのではないでしょうか。


今回気づいたのは、イルカのイヌのような従順さ。イルカはもともと好奇心が強くて、野生でも人間の乗る船に近づいて遊んでくれとねだるような人懐こい生き物らしいのですが、ショーに出ているのではないイルカプールの横でみているとイルカは近づいてくる人間に寄ってきて、人間の目をじっと見るのです。

そのように躾けられているのでしょうが、飼育員やトレーナーのみならず人間と触れ合っているイルカは嬉しそうで、面白い生き物だと思いました。


それにしても、ああいう施設で働いている人たちは、子供の頃からの「動物園の飼育員になりたい!」という夢を実現したんだろうなーと思うと、大変だろうけどやはり尊敬せずにはいられない。子供の頃の夢を叶えられる人なんて、実際は本当に一握りしかいないことを、私たちはもう知ってしまっているのです。


なんか、長い時間滞在していろんなものをゆっくり見られたせいか、今回はいろいろ楽しみました。
しかし、パンダがまた自然交配したとかで、うまくいけば夏頃に子パンダが生まれるかもしれないらしくて、また行かねばなるまいよ!頼むぜ絶倫パンダ父さん!