2005-01-01から1年間の記事一覧

Caeca est

気温はそれほど高くないと思っていても、湿気がひどい。 生暖かい霧の中を歩くような感覚。こういう気候は、体力を消耗する。 今週から、一週間の夏期休暇に入る。 サービス業であるがゆえにカレンダー通りに会社はやっているが、夏期休暇は自分で決めていい…

鍵はどこに

自転車の鍵をよくなくす。 腕時計もなくす。 それも、家の中で。 自分がズボラだと自覚しているので、物の置き場所だけはいつも決めている。全て。 なのになくなるのだ、不思議なことに。これはもう、私が眠っている間にふたりの小人が出てきて秘密の穴から…

EMOTIONAL INTELLIGENCE

各方面からたびたび指摘されることだが、ひとが何かをしているとアレコレ話しかけて邪魔するくせに、一旦自分が集中しだすとまったく周囲に対して無反応になる。 用事があって昔受けたEQの結果を読み返してみたのだが、「周囲の評価を気にしない」とか「社…

Why should we wish to live longer?

夕風のやわらかさに、早くも九月の気配が混じる。 盛りの時に終わることを意識させられるのは少々やるせない気分になるが、溺れぬようにとの戒めかとでも思えば、ある種の慎みを感じなくもない。 日本の四季は、そんなふうに巡るように思う。 夏の盛りに勤労…

あなたは知るだろうか

私がここにこうしているかぎり、あなたはなにもできない。そのことを、私は知っているのです。 本当は、戻るか死ぬかした方がいいのでしょう。けれど私は、自分からそれを選ぶことはしない。あなたから与えられるのを待っているのです。 決定的な要不要をつ…

水の拒絶

週末から、スポーツクラブに通っている。 スタッフの人たちはみなスポーツマンシップに則りテンション高めで、少々引き気味ではあるもののそれでも精一杯ヘラヘラ返事をしてみたりする。慣れない相手には愛想がいいのだ私は。 これまで運動らしい運動はした…

Vita Rosso

近所のスポーツクラブに入会手続きに行ったら、案内してくれたのはスキンヘッドのマッチョマンだった。 すげぇ、期待通りだぜ!

子供のための物語

大人になると、夏が味気ないものになっていくのだなぁ、と思う。 いつも空調の聞いた場所にいて暑さもろくに感じないし、食べ物にもあまり変化は無いし、休暇も短い。夏を堪能する機会が、子供の頃に比べると極端に少ないのだ。 同じ環境で仕事をしている大…

致死量の幸福

それは、絶望を描いた絵みたいだった。画面の右側で、あの人は笑っていたんだ。知らない顔をして。 それだけで、充分だろう。

野分け

台風の影響らしい影響もさして受けることのなかった近畿地方。定時退社するころには、西の空は明るみはじめていた。 帰り道はたいてい、夕飯の献立を考えている。田舎なので外食する場所が少ないせいもあるが、そもそもあまり好きじゃない。コンビニ弁当の類…

君は僕とは違ってた

会社帰りに難波まで歩いて、ついでに髪を切ってきた。 伸ばそうか短くしようか迷っていたが、ようやく肩まで届いてしまったので、長さは変えずに梳いて軽くしてもらった。 襟元の暑苦しさは解消されたが、なんだか子供っぽくなってしまった。 周期的に肉付き…

マイフレンズ

初めて見たよラッキースター☆ピノ。

夏の最初の朝

子供たちは明日から夏休みか。 今日の午後なんかは、1年でいちばん嬉しい午後だろうな。 こんなふうに、純粋に夏が待ち遠しい頃もあったな。

夢の島へ

会社で試写会のチケットをもらったので、帰りに観てきた。ユアン・マクレガー主演の「アイランド」。SWといい、今週はユアン・マクレガーづいている。終了後、スポンサーが自社の新作アイスクリームをくれたのだが、出口で渡されても食う場所ないし、溶ける…

あかい花

自転車を漕いで空を見上げると、西の雲が白金に光っていた。 夕暮れは、こんな色にもなるのだな。 西方浄土からの来迎図を思い出す。金色の雲に包まれて天より降る姿は、あながち出鱈目なんかじゃないのだろう。 少なくとも、その中に如来の姿を求めた人々が…

午後の曳航

朝から真夏日。 昨夜珍しく酒を飲んで遅く帰ってきたため、惰眠を貪ってやろうと思っていたのだが、あまりの暑さに断念。喘息が全快しているとは言いがたいのでクーラーもつけられず、仕方なく起き出してシャワーを浴びた。汗を流すと、少し涼しくなる。 予…

早過ぎる足並み

ようやくフル出勤。しかもイキナリ残業三時間。 ぶり返したかも。

Crossing Water

空にかかる九夜月が、奇妙に明るく見える。 月の光が冴えると、気の早いことに、秋の気配の欠片のようなものを捉えてしまう。 夏はまだこれからなのに。 夜の水面と、光を落とす月と、風と、音。 夏の夜を構成するのは、そういう静かなものたち。 永らく失わ…

懐かしいあの丘

薬のせいだか何のせいだか知らないが、今度は眠れなくなった。 しかたなく、The Lord of the Rings-Fellowship of the Ring-のDVDを観る。そうだ、最近の私にはファンタジーつーかシャイアが足りなかったよマイキング! ボロミアの死とフロドの離脱の場面は…

水底の楽土

昨日処方を変えてもらった薬が、功を奏したらしい。今日は、小康状態を保っている。このまま出勤してまた酷くなったりしないよう、今日は丸々休みを取った。これで治してしまおう。 時折出る発作のような咳を宥めすかしながら、いつも出社している時間まで横…

Call My Name

濃い緑の中に、筆先を落としたような白い点。梢にとまる、純白の大きな水鳥だった。 その姿の孤高に、しばし見とれる。 週末から持病のアレルギー性喘息が出て、昨日は体調の悪いまま出勤したら強制送還され、今日は大事をとって午後から出勤するも、顔を見…

おかえりなさい

具合が悪いが週始めで休むわけにも行かず無理やり出勤したら、強制送還された。 素直に休めばよかった。

千の棘

体中小さな棘で突かれているような痛みがあるのだが、今度はなんだ?汗の塩分で炎症を起こそうとしているのか?てゆーか、ここ最近の虚弱さはいったいなんだ。 マジでやばい?オレ。

僕の目を見て、僕に触れて。

暴力は、複雑さに対する耐性を持たない者の怠慢だなぁ、と思う。 朝、NHKジュニアスペシャルの再放送で、中世のエルサレムで実現したイスラム教・キリスト教のそれぞれに属する二人の王の結んだ和平条約を取り上げていた。 当時のエルサレムはアイユーブ朝ア…

箱舟

一日、雨の音を聞いていた。 近畿地方南部は、一時大雨警報が発令されるほどの土砂降り。屋根を叩く雨音がまるでダイナモの唸りのようで、少し恐れて毛布に包まっていた。 真夏日と肌寒い日とが交互にやってきて、おかげでアレルギー性の気管支炎に。先週か…

その眼を開く人

高校ではテスト期間が終わったらしく、電車の中で一生懸命答え合わせをしている。 しかし、高校でも結構難しいこと勉強してるんだな。 菩提遷那なんて名前、大学の日本仏教史とかで初めて知ったんだけどな私。 ガンバレ若造!

キミはギター

会社に、口元とか全体的な雰囲気がエディにそっくりな人がいるのだが、今日は俯いて苦笑する横顔にハートを撃ち抜かれたよどーしよう。残像が脳裏に焼き付いちゃったじゃん! うわーすんげー好きなんだあの顔。どっちかというとファニーフェイスなのに。 思…

そして僕たちは

早く帰ろうと思って特急に乗ったら、人身事故で一時間半も車内で缶詰状態。指定席なので窮屈な思いをせずに済んだが、腹が減って気を失いそうだった。こんなことなら、食べてから帰れば良かった。 事故は線路内に侵入した何者かとの接触によるものだったらし…

石の波紋 木の波紋

雨上がりの夜は、木の匂いがする。 この街のそういうところが好きだ。

積み木くずし

意外といろいろたくさんというか変わった経験をしている方だと思うのだが、経験値が低いというか、経験の量や質が実生活や人格にあまり反映されていない。 まぁつまり、ナチュラルボーンに無神経だということだ。 そして、自分が無神経であることを自覚して…