2009-01-01から1年間の記事一覧

森の中の話

梅雨が近づいてきているのかぐずぐずした天気が続く中、夏のボーナスの提示があってあってなきがごとき金額に愕然とする羽目になった今日この頃。半年の労働の報酬がこれかよ…! 去年の夏のボーナスの八分の一くらいです。「貰えるだけマシ」ってシャレじゃ…

@ヘイヴン

通勤電車に乗り合わせた、会社の受付とかアシスタントとかやってそうな清楚な感じのお嬢さんが、小鳥の刺繍されたブックカバーをした小説を熱心に読んでいた。女性作家の恋愛小説とかかなーとか思って見るとはなしに眺めていたら、ページをめくった瞬間に見…

白い悪魔よ

そのほかの地域ではどうか知りませんが、関西はいま新型インフルエンザパニックというか、正確には「サージカル(衛生)マスクパニック」です。 阪神地区での高校生を中心とした新型インフルエンザの感染者増加に伴い、該当エリアの企業や団体では社員にマス…

風の誕生日

「急ぐと何も残らないから。」 日曜日の夕方は、NHKをつけっぱなしにしている。 18:00からの海外ネットワークニュースでは番組の終わりで「世界の子供たち」とうコーナーがあり、ピックアップされた国の子供たちが、それぞれ熱中していることや夢を…

蜜柑の花の

風もさわやかな季節なので、天気が良い日は会社帰りに二駅分くらい歩いたりしている。 西梅田から淀屋橋まで中之島を通るルートになるのだが、遊歩道に薔薇が咲き乱れていたりところどころに風変りなモニュメントがあったりと、夕風を受けて歩くにはなかなか…

姑息な魂よ

電車に乗り合わせた、高校生ぐらいの男の子が、小さなカーネーションの花束を抱えていた。 少し陽に焼けたぶっきらぼうな顔つきとそのやわらかな花の色合いとがミスマッチで、それがなんだか微笑ましくて、「ちょっと早い母の日のプレゼントかな。」「バイト…

血と水とを

教会に来ている小学生が教えてくれたのだが、ハムスターに肉を与えると、血の味を覚えるのだそうな。 「だから、ハムとかソーセージとかは食べさせたらあかんねん」 おねーちゃんは、消化機能的に駄目だと思っていたよ。ひまわりの種とか菜っ葉とかしか食べ…

ミクロの枷

知ってる人は知ってるんですが、私は小さいんですわ。 身長151cm×体重44kgで、フツーに「チビ」と呼ばれるサイズ。世が世ならミニモニ。(古いな…)に入るのもやぶさかではなかったのですわ。誰もオファーしてくれなかっただけで。 今日、たまたま…

花盛りの森

天気が良いので、散歩ついでに電車に乗り込んで、恋人の住む街に出かけてみた。 彼は休日出勤中なので、仕事が終わったら合流しようと伝えて気の向くままに散策する。 下界とは一ヶ月季節の違う山上の街では、とうに散っているはずの花々がいままさに盛りを…

愚者の惑星

つい先週までは冬の狭間のような気候だったというのに、なんだかもう初夏の陽気だ。夕風に水を含んだような匂いが混じる。 部屋を片付けて、窓を開け放とう。 夜の音楽を聴こう。 週末はイースターで、土曜日の晩からミサがあった。日曜日の復活に向け、三晩…

再生の誂え

本日をもってようやく期末を挟んだごたごたが収束した。明日からは通常業務に戻れる。 忙しいのは嫌いじゃないのだが、身体がついていかない。なんか体力落ちたなー。 子供の頃から低血糖気味で疲れやすい。血糖値を上げるためむかし医者に言われたようにミ…

ひいなの陰

霞に煙る山里に咲き初める、甘く匂うような桜を見る。 あの、肌のように辺りを紅く染める気配は、いつも私を酔うような心地にさせる。 琵琶湖を西岸から北上する列車に乗っていると、途中で文化圏が変わるのがわかる。京と北陸の境目だ。もっと言えば、西と…

海神の名は

期末をはさむ週は忙しい。人があちこち動くので、その波を受ける。 花束を抱えた少し寂しそうな背中とか、真新しいスーツを着て緊張した顔とか、そういったこもごもが交錯した一週間 そんな中、フィンランド熱というかムーミン熱はさらに高まり、ちょうど良…

絶え間無く

早咲きの桜なんてもう散っているよ。 この三連休は暖かくて、でも湿っぽくて風が強くて、まるで春があらしを連れてくるようだった。 この連休、本当はソウルに行っているはずだったんだけど、中止になったらなったでひたすら寝倒した。この半月ほどは寝不足…

東から来る

昨日釜山から帰ってきていらい、なんだか調子が良い。 今回の旅は、やりたい事やりきったからかなー。 活きダコ踊り食い 生きたままのミズダコ(小さいやつ)をぶつ切りにした刺身をうねうね動いたままごま油と塩で食す。吸盤がちゅぴちゅぴ張り付いて、未知…

星への階段

来週のソウルは、弟と父の仕事の都合で中止となりました。つまりヒマなのはオレだけかよ! いやしかし、よかったよ今週釜山に行くことにしといて。どこにも行けないなんてことになったら悲しくてやらきれないところだったよ。 てことで、いまから釜山です。…

不均衡な雨

TVを見ていたら出てきて歌い出したAKB48。歌聴いたの初めてだ。…こりゃひでぇ。あれかな、音のバランスが悪かったのかな。カワイイ女の子たちが元気いっぱい踊って怒鳴ってるカンジ?もっとこう、うたの体を成そうよ。 ところで、三月です。34歳になりまし…

四月の底で

たぶん、私にはひとがもっとも醜い形で見えるのだろう。 それは、そのひとそのものの醜さではない。私が作り上げてしまった幻影だ。 善意とか好意とか気遣いとか労りとか、人が差し出してくれるそういうものの、意図ばかりを見ようとしてしまう。目について…

女神の正餐

先月からリストラだのなんだのでごちゃごちゃしていたが、ようやく新しい体制で動き出してきた。 いろいろ引きずるものは多いけど、なんとか前に進んでいる。それが救いだ。そんな中、恋人と城崎にて一泊二日カニと温泉三昧の旅を敢行。生き返りました。もぉ…

エレウシス

他者の犯した罪が、自分に乗り移るような感覚がある。そういう時期がある。 犯してもいない罪の意識に苛まれ、悪夢にうなされたりする。 他者の評価を全く気にしないわりには、おかしなくらい自己卑下する癖がある。 その罪が卑劣であればあるほど、自分こそ…

為す術無く

寒風吹きすさぶ中、南紀白浜アドベンチャーワールドに行ってきましたよ。 子パンダ見に。 さすがかわいいだけで生き残ってこうして手厚く保護されてるだけあって愛らしさが半端ないな。みんなメロメロよ。 しかしあいつら営業時間が極端に短く、私が到着した…

春待ち戦争

三月の三連休に父と弟と三人で韓国旅行にすることになったのだが、なんだそりゃ。 本当は父が母と行きたかったらしいのだが、母はほかのお友達と釜山に行くそうで、仕方ないのでわれら不肖の姉弟に声がかかった次第。 何をしに行くのかと問えば、「トルハル…

オキシゲン

極寒の三連休。 ふとした拍子に空を見上げると、雪が舞っている。 人命にかかわることが近しい場所で頻発していて、少し戸惑っている。 人の死が、身近になる年齢になったということだろうか。 なんとなく、原点回帰というかそういう気分になって、そうなる…

晴れてなお

冬休みに入った途端に鳥羽で鳥羽一郎の世界に浸るべく、離島の漁師町で牡蠣三昧。 小田原とか海側で育った気がするが、あそこは漁師町と言うよりリゾート文化。漁港とかは身近じゃなくて、大変興味深い。 近年はこうやって海辺に行くことが多い。以前は潮の…